割引適用時間帯に「走行した分のみ」3割引! 深夜割引見直しへ
2023年8月28日
国土交通省は2023年1月20日、高速道路の深夜割引についての見直しを発表しました。2024年度中に運用が開始される予定です。
現在
現在、高速道路の深夜割引については、0時~4時の割引適用時間帯に高速道路を走行した車両に対して料金が3割引されます。これは割引適用時間帯に1時間でも高速道路を走行した実績があれば、その後の走行全てに割引が適用され、例えば深夜2時に高速道路を走行し始めると、その後はいつどこで高速道路を降りても深夜割引が適用される仕組みです。
見直し後
見直し後は、深夜割引の対象を0時~4時から22時~翌5時へ拡大します。また、その時間帯に走行したETC車の料金を一律3割引きにするのではなく、“22時~翌5時に走った分だけ割り引く”ようになります。
また「ETCマイレージサービス」または「ETCコーポレートカード」への後日還元型による割引になるため、適用するには事前登録が必須になります。
深夜割引見直しの背景
もともと深夜割引は、空いている深夜に高速道路を利用してもらうことで沿道の環境を改善する目的がありましたが、現行の割引制度では、深夜0時に高速道路の料金所を通るかどうかで大きく料金が変わるため、割引を受けるために高速道路の出口手前で待機するトラックが増えてしまう仕組みになっています。これがトラックドライバーの深夜走行など、労働環境の悪化につながっていると捉えられており、今回の割引制度の見直しでこうした待機が解消され、ドライバーの負担が減ることが期待されています。
<引用:国交省 https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001583260.pdf>