無人搬送車が時速30kmで移動!自動物流道路の実現に向けて!
2024年10月8日

国土交通省は10月3日、既存の道路インフラを活用し、自動で荷物を輸送する「自動物流道路」の実現に向け、必要な機能や克服すべき課題などを議論する有識者らの検討会を開催しました。
無人搬送車が時速30kmで移動!
国交省は、人手を使わずに荷物を運ぶ自動物流道路の構想を巡り、トラックから荷物を積み替える拠点を設けたり、無人搬送車(自動走行カート)は時速30キロで走らせたりするとの事業イメージを有識者検討会に示しました。
事業概要では、第1期区間として東京‐大阪間の大都市近郊の渋滞が頻発する区間を先行して対象として、既存の道路空間を活用し、少なくとも各県ごとに1か所以上の拠点を設置します。2030年代半ばまでに大都市近郊の渋滞が多い区間などでの整備を目指し、将来的には東京―大阪の長距離輸送を可能にしたい考えです。
自動物流道路で人手不足解消へ
日本の物流業界ではドライバーの高齢化が進んでおり、若い人材の確保が難しくなっています。また、長時間労働や低賃金といった労働環境の問題が、若年層の参入を阻む要因となっています。無人搬送車が物流の現場に投入されることで、ドライバーの負担を軽減できます。これにより、運転手が必要とされる数が減少し、限られた人材の負担が軽減されます。
このように物流道路は、人手不足解消に向けた重要な手段として期待されています。
<引用:国交省 https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/buturyu_douro/doc06.html>