東京湾アクアライン、混雑対策強化へ!2025年4月からETC時間帯別料金が変更されます
国土交通省、千葉県、NEXCO東日本は2024年12月4日、東京湾アクアラインにおいて実施している「ETC時間帯別料金」の社会実験について、2025年4月から内容を変更すると発表しました。
東京湾アクアラインでは、土日・祝日の特定の時間帯に交通が集中し、激しい混雑が発生していました。これを解消するため、2023年7月22日から、特定の時間帯にETC料金を変動させる社会実験を行っています。今回、2024年12月3日に開かれた「第4回東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会」での議論を踏まえ、社会実験は2026年3月31日まで継続のうえ、2025年4月からは内容が変更されます。
※国土交通省、千葉県の予算の状況等によって、見直される場合があります。
2025年4月からの変更のポイント
土日・祝日の東京湾アクアラインの上り線(木更津から川崎方面)では、これまで以上に料金差を大きくした新しい料金体系が導入されます。また、従来の上り線に加え、下り線(川崎から木更津方面)でも、ETC時間帯別料金の社会実験が新たに始まります。
料金例として、土日・祝日の東京湾アクアライン上り線(木更津→川崎方面)では、ETC普通車の場合、13時~19時の時間帯が1600円に設定されます。一方、料金が引き下げられる時間帯として、0時~4時と20時~24時は400円に変更され、そのほかの時間帯は800円となります。
また、従来の上り線に加え、下り線(川崎→木更津方面)でも新たに社会実験が実施され、5時~7時の時間帯は1000円、0時~4時の時間帯は400円に設定されます。
(引用元:国土交通省より)
2025年4月からの社会実験内容
- ・ 対象期間
2025年4月1日から2026年3月31日までの土日・祝日
(1月2日、1月3日、振替休日を含む) - ・ 対象区間
木更津金田IC ~ 浮島IC
上り線(木更津→川崎方面) 下り線(川崎→木更津方面) - ・ 対象車両
ETC車(全車種)
・ ETC時間帯別料金
(引用元:国土交通省より)
これまでの時間帯別料金の効果
社会実験が開始後、13時~20時の間に交通が前後の時間帯に分散し、最大の渋滞時間が短縮されるなど、混雑緩和には一定の効果が見られました。しかし、依然として13時~19時の時間帯に交通が集中しています。また、全体の交通量は実験開始後も増加し続けています。
さらに、実験開始当初に比べ、所要時間の短縮効果や渋滞の緩和効果が減少しています。特に、土日・祝日の下り線(木更津方面)では、5時~7時に交通が集中しており、川崎浮島JCTから木更津JCTまでの通過所要時間は、土曜日の7時台に最大25分と、通常より時間がかかっています。
これらを踏まえ、上り線については、依然として交通が集中している時間帯からの交通分散を促進するため、料金差をさらに大きくする方針です。下り線についても、混雑する時間帯からの交通転換を図るため、新たに時間帯別料金が導入されます。新しい時間帯別料金では、上下線それぞれに異なる時間帯と料金が設定され、特に下り線では新たな料金体系が試行されることになります。
今回の変更により、東京湾アクアラインの混雑緩和に向けた取り組みがさらに強化されることになります。料金の変動を通じて、特定の時間帯に集中する交通を分散させ、よりスムーズな通行が実現することが期待されています。
<引用:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001863.html>