大型車ドライバーの休憩機会増加を目指し、「短時間限定駐車マス」をさらに拡充

2025年1月23日

NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本は、高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)で大型車ドライバーの休憩機会を増やすため、60分以内の駐車として「短時間限定駐車マス」の導入を実施しています。2023年11月から実証実験を開始し、効果として駐車台数の増加や回転率の向上が確認されました。
これを受け、さらに24カ所で「短時間限定駐車マス」が拡大されます。また、駐車時間が60分を超える車両も一定数確認されているため、一部施設で画像処理技術を活用した駐車時間の判定・情報提供が開始しています。

「短時間限定駐車マス」の導入効果と拡大

東名の足柄SA(上り)に導入された「短時間限定駐車マス」では、利用台数や回転率の増加などの効果が確認されました。

・60分以内の利用台数が約1.8倍増加(174台/日 → 306台/日)
・駐車マスの回転率が約1.5倍増加(6.6台/マス・日 → 9.9台/マス・日)

回転率

(引用元:より)

更なる休憩機会の確保に向け、24カ所の休憩施設に新たに「短時間限定駐車マス」の整備が決定されました。

<新たに短時間限定駐車マスが設置される休憩施設24カ所>

新たな「短時間限定駐車マス」

(引用元:NEXCO3社プレスリリースより)

新たな「短時間限定駐車マス」

(引用元:NEXCO3社プレスリリースより)

「短時間限定駐車マス」の適正利用促進に向けた画像処理技術導入

短時間限定駐車マスの実証実験を行った11カ所で、深夜や朝方に60分以上駐車する車両が約30%確認されたとのことです。もし、全ての車両が60分以内の駐車となれば、1日当たり752台以上の短時間駐車機会が確保できると見込まれています。

駐車時間ごとの利用状況

(引用元:NEXCO3社プレスリリースより)

短時間限定駐車マスに60分以上駐車する車両が一定数確認されたため、より多くの利用者に適切に利用してもらう目的で、駐車時間を判定する画像処理技術を一部の休憩施設に導入し、モニターで駐車時間を表示する取り組みを開始しています。これにより、短時間限定駐車マスの適切な利用を促進し、休憩機会の確保を目指します。

画像処理技術

(引用元:NEXCO3社プレスリリースより)

今後も「短時間限定駐車マス」の導入を拡大し、適正な駐車利用の促進を図ることで、高速道路のSAやPAがより多くの大型車ドライバーが快適に利用できる環境作りが進められていくことが予測されます。

<引用:NEXCO中日本 https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/6265.html