新東名高速で自動運転トラックの実証実験、3月3日から深夜に優先レーンを設定
2025年2月13日

国土交通省、国土技術政策総合研究所、NEXCO中日本は、新東名高速道路において深夜時間帯に「自動運転車優先レーン」を設定し、3月3日(月)より、車両開発と連携した自動運転トラックの公道走行の実証実験を開始すると発表しました。
物流業界では、労働時間規制や低賃金、高齢化などが影響し、ドライバー不足が深刻化しています。このような状況を受け、特定の条件下において自動運転システムがすべての運転操作を実行する「レベル4自動運転トラック」の実現に向けた実証実験が行われます。
自動運転トラックの実証実験概要
- ・開始日
令和7年3月3日(月)から開始
(引用元:国土交通省より)
- ・時間帯
平日の深夜時間帯 22:00〜5:00(年末年始、GW、お盆等の混雑時期を除く) - ・区間
新東名高速道路「駿河湾沼津SA~浜松SA」の第一通行帯(左車線)

(引用元:国土交通省より)
実証実験による検証内容
- ・自動運転車優先レーン
平日の夜間(22:00~5:00)に、第1通行帯を自動運転車優先レーンとして設定し、自動運転トラックが安全・円滑に走行可能かを確認。 - ・自動発着
自動運転トラックが自動駐車・自動発進可能かを確認。 - ・先読み情報提供システム
工事規制情報等の先読み情報(車両単独では検知できない道路前方の状況に関する情報)について、路側機から提供された情報が適切に受信可能かを現地にて通信確認。 - ・合流支援情報提供システム
合流支援情報について、路側機から提供された情報が適切に受信可能かを現地にて通信確認。
これらの検証を通じて、自動運転トラックの安全性や実用性が評価されます。


(引用元:国土交通省より)
実証実験には、「RoAD to the L4 テーマ3コンソーシアム」、「株式会社T2」の自動運転トラックが参加します。優先対象車両は、前後に標章を掲示し、側面には「自動運転実証実験中」のステッカーが貼付されます。
<優先対象車両の外観イメージ>


規制実施中、道路上にある電光掲示板には、「左車線自動運転実験中」と表示されます。

(引用元:国土交通省より)
国土交通省は、「優先対象の車両が接近した場合、走行の妨げとならないようご協力をお願い致します」と呼びかけています。
今回の新東名高速道路での実証実験に続き、2025年度以降は東北自動車道(佐野SA~大谷PA)でも同様の実証実験を行う予定です。今後、車両開発の進捗状況や物流ニーズを踏まえながら、自動運転サービス支援道路を整備していく方針です。
<引用:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001884.html>