横風にあおられやすい日、運転は慎重に!

2025年10月9日

お仕事や日常の運転で、天候に関係なく走行しなければならない方も多いと思います。強風時の運転では、思わずハンドルを取られて危険を感じた経験をされた方もいるのではないでしょうか。

風は目に見えないため油断しがちですが、強風によって車があおられたり、横滑りや車線逸脱が起こる危険性があります。特に高速道路では風の影響が大きく、安全運転への十分な注意が必要です。

強風が車に与える影響

平均風速10〜15m/sでは、風に向かって歩くのが難しく、傘が差せないほどの強さとなります。このような状況では、高速走行中の車が横風に流される感覚を受けるようになります。さらに平均風速15〜20m/sになると、ハンドル操作が難しくなり、運転自体が困難になります。
なお、一般的に風速が15m/s程度になると、高速道路では速度規制が実施される場合があります。

高速道路に設置されている「吹き流し」は、平均風速10m/s以上で水平になるといわれています。吹き流しが水平に近い状態のときは、強い横風が吹いているサインです。風の方向や強さを確認しながら運転しましょう。

吹き流し

強風が吹きやすい危険な場所

強風が吹きやすい危険な場所には、高速道路の橋の上やトンネル出口、建物の隙間、谷筋や山の切り通し、海沿いや湾岸の開けた場所などがあります。

これらの場所では、風が局所的に集中したり、遮蔽物がなかったりするため、風が強まりやすいため、走行中や通行時には十分に注意が必要です。

吹き流し

強風時の安全な運転のポイント

強風が吹きやすい場所に差しかかったときは、まずスピードを落として走行することが大切です。スピードを控えめにすることで風圧の影響を受けにくくなり、車の安定性を保ちやすくなります。また、突風にあおられても落ち着いて対応できるよう、両手でしっかりとハンドルを握るようにしましょう。

さらに、大型車やトラックの近くでは横風の影響を受けやすいため、十分な車間距離を取ることが重要です。吹き流しや道路情報板の表示をこまめに確認し、風の強さや方向を把握しながら安全運転を心がけましょう。