高速道路の緑色ラインは何のため?意外と知らない役割と正しい走行方法

高速道路を走行中、路面に緑色のラインが引かれているのを見かけたことはありませんか?
初めて見ると「この線は何だろう?どう走ればいいのだろう」と戸惑う方もいるかもしれません。
通常、道路の区画線といえば「白色の実線」「白色の破線」「黄色の実線」などが一般的ですが、一部の高速道路で緑色のラインが導入されています。
この緑のラインには主に「車線キープグリーンライン」と「車両誘導線」の2種類があり、それぞれ設置目的や走行方法が異なります。
車線キープグリーンラインとは
車線キープグリーンラインとは、ドライバーに車線を維持するよう促すために設置された緑色のラインです。主に高速道路の合流部付近など、車線変更が多く発生する場所に設置されています。
合流地点では、追越車線へ移動しようとする車両が集中したり、無理な車線変更が行われたりすることがあります。その結果、急ブレーキや追突事故につながる危険性が高まります。
そこで、ドライバーに対して緑のラインに沿って車線をキープするよう促すことで、安全性の向上を図る目的で導入されています。

(引用元:NEXCO東日本)
車線キープグリーンラインの効果
車線キープグリーンラインには、次のような効果が期待されています。
- ・追越車線への車両集中の抑制
- ・無理な車線変更の減少
- ・渋滞の緩和
- ・交通事故の減少
逆走防止の効果も期待
ランプウェイから本線へ合流する際、緑のラインに沿って走行すると自然に正しい方向へ進むように誘導されます。そのため、ドライバーが進行方向を誤るリスクを減らす効果が期待されています。
法的拘束力はあるの?
車線キープグリーンラインは、道路交通法で定められた区画線ではありません。そのため、ラインを踏んだり跨いだりしても交通違反にはなりません。
しかし、これは高速道路会社が安全確保や渋滞対策のために設置した誘導ラインです。ドライバーとしては、その意図を理解し、できるだけラインに沿って走行することが望ましいとされています。
車両誘導線との違い
高速道路の緑色ラインには、もう一つ「車両誘導線」と呼ばれるものがあります。
これは暫定2車線の高速道路に設置されるもので、中央分離帯のワイヤーロープ式防護柵への接触事故を防ぐためのラインです。車両誘導線は車線中央よりやや右側に引かれており、線が運転席の真下に来るように、ラインを跨ぐ形で走行するのが正しい方法とされています。

(引用元:国土交通省 東北地方整備局 秋田河川国道事務所)
まとめ
高速道路で見かける緑のラインは、ドライバーの安全を目的とした誘導設備です。特に合流部に設置される車線キープグリーンラインは、車線変更による事故や渋滞を減らすことを目的に導入されています。
法的拘束力はありませんが、道路管理者が安全な交通環境を実現するために設置したものです。高速道路を走行する際には、その意図を理解し、緑のラインに沿った安全運転をお願いします。
<引用:NEXCO東日本
https://www.e-nexco.co.jp/road_info/important_info/h29/lane_availability_leveling/><引用:国土交通省 東北地方整備局 秋田河川国道事務所
https://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/96871_1.pdf><引用:名古屋高速道路公社
https://www.nagoya-expressway.or.jp/pdf/greenline.pdf>