5月でも車内は危険?「日陰駐車」「エアコン使用」に潜む脱水・熱中症リスクと対策

2026年5月12日

気候が良くなりクルマでの外出が増える春から初夏。心地よい風が吹く季節ですが、実は「車内の暑さ・脱水リスク」にはすでに警戒が必要なことをご存知でしょうか?
「まだ5月だから」「日陰に停めたから」「エアコンをつけているから」といった油断は禁物です。
今回は、JAF(日本自動車連盟)が新たに公開したユーザーテストの検証結果をもとに、春〜夏にかけての車内環境に潜む危険性と、安全なドライブのための対策について詳しく解説します。

「まだ5月だから」は危険!過ごしやすい日でも車内温度は急上昇

夏本番の車内が高温になることはよく知られていますが、実は春先や初夏でも車内は非常に危険な環境になります。

JAFが過去に実施した実験によると、外気温が23.3℃~24.4℃という非常に過ごしやすい5月の日中であっても、日なたに駐車したSUVの車内温度は最高46.5℃にまで達したというデータがあります。

「真夏ではないから少しの時間なら大丈夫」という思い込みは捨て、春先から車内環境には十分に注意を払う必要があります。

「日陰なら安心」は間違い?駐車環境による車内温度の違い

「直射日光が当たらなければ大丈夫だろう」と、日陰を選んで駐車する方も多いかもしれません。しかし、本当に日陰なら安全なのでしょうか。

JAFが公開した「日陰と日なたの車内温度の比較」の検証テストでは、駐車環境による違いを正確に測るため、まったく同じ車種を3台用意して比較が行われました。具体的には、直射日光が当たる日なたに駐車してエアコンを切った状態の車両、同じく日なたでエアコンを作動させたままの車両、そして直射日光を避けた日陰に駐車してエアコンを切った状態の車両という、3つの異なる条件を一斉に設定して車内温度の変化を測定しています。

日陰×エアコンOFFでも暑さ指数は「警戒」レベルに

検証の結果、日陰に駐車してエアコンをOFFにした車両であっても、車内温度は33℃に達することが確認されました。これは、熱中症への注意を促す暑さ指数において「警戒」レベルに相当します。

日陰であっても、エンジンを切って窓を閉め切った車内は、短時間で健康を脅かす空間に変わってしまうのです。

(引用元:JAF)

(引用元:JAF)

エアコン作動中でも「隠れ脱水症状」の恐れあり!

「走っている最中だし、エアコンをしっかり効かせているから大丈夫」というのも、実は大きな落とし穴です。外気温が高く、窓から直射日光が入る車内では、知らないうちに体の水分が奪われています。

JAFが行ったもう一つの検証「エアコン作動中の水分喪失量」では、助手席と3列目座席にモニターが乗車し、エアコン使用中の体内の水分変化を計測しました。

1時間で約500ml(ペットボトル1本分)の水分が失われる

検証の結果、エアコンが作動している車内であっても、3列目のモニターはわずか約1時間で473gもの水分を喪失していることがわかりました。

座っているだけで、500mlのペットボトル約1本分に相当する水分が体内から失われる計算になります。エアコンの風が届きにくい後部座席や、日差しを浴びやすい席では、特に脱水症状のリスクが高まるため注意が必要です。

(引用元:JAF)

(引用元:JAF)

車内での体調不良を防ぐ!今日からできる2つの重要対策

JAFの検証結果から見えてきた、車内環境によるリスクを防ぐための重要なポイントは以下の2つです。

1.短時間でも車内に人やペットを残さない

「ちょっとコンビニに行くだけだから」「日陰に停めたから」と、子どもや高齢者、ペットを車内に残して車から離れるのは絶対にやめましょう。エアコンをつけたままにしていても、システムの誤作動や燃料切れで停止するリスクがあります。車を離れる際は、必ず全員で降りることを徹底してください。

2.乗車中も「こまめな水分補給」を心がける

エアコンの効いた快適な車内でも、体内からは確実に水分が失われています。特に長距離ドライブや渋滞中は、のどの渇きを感じる前に、意識してこまめに水分を補給するよう心がけましょう。クーラーボックス等を活用して、いつでも冷たい飲み物を飲めるようにしておくのがおすすめです。

車内の環境を正しく理解し、安全で楽しいドライブを!

いかがでしたでしょうか。JAFの検証から、以下の3つの事実が明らかになりました。

  • ・5月などの過ごしやすい季節でも、車内温度は46℃を超えることがある
  • ・日陰駐車でも車内は33℃に達し、熱中症の「警戒」レベルになる
  • ・エアコン作動中でも、1時間で約500mlの水分が失われる(脱水リスク)

気温が上がり、行楽などでクルマに乗る機会が増えるこれからの季節。ドライバーはもちろん、同乗する家族や友人の命を守るためにも、車内の温度管理と水分補給には十分気を配り、安全・安心なドライブを楽しみましょう!

<引用:JAF
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/heatstroke?utm_campaign=70prtimes&utm_source=2026-004&utm_medium=referral

<引用:JAF
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/summer-moisture?utm_campaign=70prtimes&utm_source=2026-004&utm_medium=referral