「雨がやんだらすぐ解除」じゃない?豪雨・台風時の高速道路のルールと裏側

2026年6月4日

近年、台風や局地的な集中豪雨(線状降水帯など)による自然災害が激甚化・頻発化しています。悪天候時のドライブでは「なぜ通行止めになるの?」「いつ解除されるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今回は、NEXCO各社の情報を参考に、豪雨や台風時における高速道路の安全確保の仕組みや、通行止めの基準、そして私たちが気をつけるべきポイントについてまとめました。

高速道路はどうやって「通行止め」を判断しているの?

高速道路は地形や地質、気象などを考慮して安全に作られていますが、想定を超える著しい異常気象が発生した際には、土砂崩れや落石などで通行車両に被害が及ぶ危険性が高まります。

お客さまの安全を第一に守るため、各道路には過去の災害データ等に基づいた「通行止め基準」が設けられており、あらかじめ設定した規制基準値に達した段階で速やかに通行止めが実施されます。

  • 降雨によるもの
    長時間雨が降り続いた場合(連続雨量)や、連続雨量と時間雨量の組み合わせが一定の基準を超えた場合。
  • 風や波によるもの
    走行に支障をきたすほどの強風や、高波の影響が確認された場合。

日頃からの備えと「通行止め解除」にかかる時間

NEXCO各社では、いざという時に備えてさまざまな事前対策と復旧作業を行っています。

見えないところでの「日頃からの備え」

豪雨に備え、排水不良を防ぐための排水設備の清掃・点検・改修や、災害対応資機材の準備、関係機関との連絡体制の再確認などが日常的に行われています。

災害時の早期交通確保

万が一、のり面の崩落などの災害が発生した場合でも、応急対策を実施したうえで、残りの車線を活用した対面通行などにより、復旧作業と並行しながら可能な限り早期の交通確保に努めています。

「雨がやんだらすぐ解除」ではない理由

台風通過後などは、路面に大量の枝や落ち葉が散乱することがあります。通行止めを解除するには、雨が一定時間やむ(無降雨が続く)のを待つだけでなく、こうした散乱物の撤去・清掃や入念な安全点検を行う必要があります。そのため、天候が回復しても作業完了までに相当な時間を要する場合があることを理解しておきましょう。

私たちドライバーが気をつけるべき3つのポイント

1. 出発前に最新情報をチェックする

大雨などの悪天候が予想される際は、事前に通行止めの可能性が告知されることがあります。「アイハイウェイ」などの交通情報アプリや、日本道路交通情報センター(JARTIC)で最新の状況を確認しましょう。アイハイウェイ等の「プッシュ通知機能」や「お知らせメール」を登録しておくと、通行止めの開始・解除などの情報を直接スマホで受け取れて便利です。

2. 走行中に「通行止め」の表示を見たら

高速道路の走行中に、道路情報板などで「通行止め」と表示された際には、安全確保のため、速やかに最寄りのインターチェンジ(IC)から一般道へ降りるようにしてください。

3. SA・PAの利用制限(閉鎖)に注意する

休憩施設(SA・PA)の中には、自治体が指定する「土砂災害警戒区域」に該当する場所があります。安全確保を第一に、店舗の営業休止や、施設全体を閉鎖して避難誘導等が行われることもあるため、現地の案内に速やかに従いましょう。

高速道路影響情報サイト
https://ex-ssw.com/

日本道路交通情報センター(JARTIC)
https://www.jartic.or.jp/

まとめ

豪雨や台風の日の高速道路には、予期せぬ危険が潜んでいます。NEXCO各社による徹底した安全管理と復旧作業が行われていますが、ドライバー一人ひとりの「事前の情報確認」と「無理のない運転計画」が何よりも大切です。

悪天候が予想される日は不要不急の移動をなるべく控え、やむを得ず運転する場合は、常に最新の交通情報を確認しながら安全第一のドライブを心がけましょう。

<引用:NEXCO西日本
https://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/r8/0527/

<引用:NEXCO中日本
https://highwaypost.c-nexco.co.jp/faq/traffic/road_info/470.html

<引用:NEXCO東日本
https://www.cs3.e-nexco.co.jp/faq/s/article/1053