車内に置いたモバイルバッテリーが火災の原因に!夏の車内はなぜ危険?

「モバイルバッテリーを車内に置きっぱなしにしていませんか?」——夏の炎天下、駐車中の車内は短時間で50〜70℃を超える高温になり、モバイルバッテリーやスマートフォンなどリチウムイオン電池搭載製品の発煙・発火事故が多発する季節です。本記事では、NEXCO中日本の注意喚起の内容と、リチウムイオン電池が夏に発火しやすい理由、そして社用車の車両管理で今すぐ実践すべき3つの対策をわかりやすく解説します。
NEXCO中日本が「モバイルバッテリーの車内放置による火災」に注意喚起
本格的な猛暑シーズンを迎え、NEXCO中日本は「モバイルバッテリー等による火災にご注意ください!」と題した注意喚起を発表しました。炎天下のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に駐車すると車内温度は急激に上昇し、モバイルバッテリー・スマートフォン・タブレットなどのリチウムイオン電池搭載製品が高温になると、発煙・発火につながる恐れがあるとしています。
NEXCO中日本は「休憩施設に立ち寄る際は、リチウムイオン電池搭載製品を車内に放置しないでほしい」と呼びかけています。高速道路での車両火災は渋滞や通行止めの原因にもなるため、ドライバー一人ひとりの対策が欠かせません。
夏の車内でモバイルバッテリーが発火しやすい理由
リチウムイオン電池は高温環境にさらされると内部の化学反応が加速し、劣化・膨張・発火のリスクが一気に高まります。JAFのテストでは、真夏の炎天下に駐車した車内はダッシュボード付近で70℃以上に達することも確認されており、車内はバッテリーにとって極めて過酷な環境です。
リチウムイオン電池の事故は6〜8月に集中【NITE調べ】
製品評価技術基盤機構(NITE)によると、リチウムイオン電池搭載製品の事故は2020〜2024年の5年間で1,860件報告されており、そのうち約85%が火災に発展しています。事故は気温が高くなる6〜8月に集中する傾向があり、まさにこれからの季節が最も危険な時期といえます。

(引用元:NITE)
特に危険な「車内の放置場所」3パターン
- ・直射日光が当たるダッシュボードやシートの上
- ・熱がこもりやすいトランクやドアポケット
- ・充電ケーブルにつないだままの長時間放置(充電中は電池自体も発熱するため二重に危険)
社用車の車両管理で徹底したい3つの対策
営業車や配送車など業務でクルマを使う現場では、ドライバーがモバイルバッテリーや業務用スマートフォン・タブレットを車内に常備しているケースが少なくありません。1台の車両火災が車両の廃車にとどまらず、業務停止や周囲への延焼、企業の信用低下にまでつながるリスクがあります。車両管理担当者は、次の3点をドライバーに周知・ルール化しておきましょう。
- 1. 休憩・駐車時はリチウムイオン電池搭載製品を車外へ持ち出すことを社内ルール化する
- 2. 膨張・変形したバッテリーは使用を中止し、すみやかに交換する
- 3. 車内に常備する充電機器は直射日光の当たらない保管場所を指定する
よくある質問(FAQ)
Q. モバイルバッテリーは何℃くらいから危険?
- A. 多くの製品の使用推奨温度は45℃以下です。真夏の車内は70℃以上になることもあり、推奨温度を大きく超えるため、短時間の駐車でも放置は避けましょう。
Q. 車内でスマホを充電したまま離れても大丈夫?
- A. 充電中は電池自体が発熱するため、高温の車内での「つなぎっぱなし放置」は特に危険です。車を離れる際はケーブルを外し、端末ごと持ち出すのが基本です。
Q. バッテリーが膨らんでいたらどうすればいい?
- A. 膨張・変形は内部劣化のサインです。直ちに使用を中止し、自治体やメーカーの案内に従って適切に処分・交換してください。
まとめ|夏の車内放置ゼロで火災リスクを防ぐ
- ・NEXCO中日本がモバイルバッテリー等の車内放置による火災に注意喚起
- ・リチウムイオン電池の事故は6〜8月に集中。5年間で1,860件、約85%が火災に
- ・休憩・駐車時はバッテリー類を車外へ持ち出すのが基本
- ・社用車では持ち出しのルール化・劣化品の交換・保管場所の指定を徹底
猛暑の車内は、想像以上に「危険物庫」になり得ます。夏本番を迎える前に、車両と乗務ルールの総点検を進めましょう。
<引用:NEXCO中日本
https://www.c-nexco.co.jp/topics/2473.html >