レベル5大雨特別警報とは? 発表されたときにとるべき行動と車運転の注意点

2026年8月27日

2026年8月26日(水)、内閣府(防災担当)・警察庁・消防庁・国土交通省・気象庁は連名で、「レベル5大雨特別警報が発表されたときにとるべき行動」と「レベル5大雨特別警報が発表されたときの車運転の注意点」という2種類の啓発資料を公表しました。令和8年8月千葉豪雨の教訓を踏まえ、大雨による被害の軽減に向けて広く周知を図るものです。今回はこの資料から、ドライバーが知っておきたいポイントをご紹介します。

「レベル5大雨特別警報」とは?

防災情報は警戒レベル1〜5の5段階で整理されています。レベル3は「高齢者等避難」、レベル4は「避難指示」で、避難はこのレベル4までに完了するのが原則です。レベル5「緊急安全確保」は、すでに災害が発生しているか差し迫っている段階を示し、大雨特別警報はこのレベル5に相当する情報として気象庁が発表します。つまりレベル5は「避難を始める合図」ではなく、「安全な避難がすでに難しく、命が危険な状況」を知らせるものなのです。

発表されたときにとるべき行動

国は、レベル5大雨特別警報が発表されたときは、むやみに移動せず、今いる場所よりも少しでも安全な場所へ移って身の安全を確保するよう呼びかけています。浸水した場所を車で移動するのは危険で、立ち往生して水没するおそれがあります。安全な場所で、状況が落ち着くまで待機しましょう。

また、河川・用水路・冠水した箇所には絶対に近づかないことも大切です。特にアンダーパスや地下施設、低地は短時間で浸水する危険があり、浸水深が30cm以上となる低地には注意が必要です。

ドライバーが知っておくべき車運転の注意点

車はわずか30cm程度の浸水でも走行不能になる場合があります。水深が床面を超えると電気装置が損傷し、パワーウインドウや自動スライドドアが動かなくなることがあります。水がドアの下端にかかると水圧で内側から開けにくくなり、ドアの高さの半分を超えると内側からはほぼ開けられなくなるおそれがあります。さらに、マフラーや吸気口から水が入るとエンジンが停止して再始動できなくなるほか、タイヤが完全に水没すると車体が浮き、水流があれば流されるおそれもあります。

万が一に備えて、脱出用ハンマーをすぐに使える位置に置いておきましょう。フロントガラスなどの合わせガラスは割れにくいため、割るのは合わせガラス以外のサイドガラスです。

車両の危険性

(引用元:内閣府(防災担当)・警察庁・消防庁・国土交通省・気象庁)

日頃からできる備えを

浸水が心配されるときは車での移動を控え、徒歩や早めの避難を心がけることが基本です。やむを得ず車を使う場合も、冠水した道路は避けてください。日頃から自治体が公表するハザードマップで浸水リスクを確認し、テレビ・ラジオ・インターネット・SNSなどで最新の気象・避難情報をこまめにチェックする習慣をつけておきましょう。社用車を含め、脱出用ハンマーの車内常備もぜひご検討ください。

<引用:国土交通省(内閣府(防災担当)・警察庁・消防庁・国土交通省 連名の報道発表・2026年8月26日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo06_hh_000352.html