車両制限令の取締実施回数は年々増加しています!

2023年10月27日

独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構では2015年度の実績分から、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、本四高速、首都高速、阪神高速の高速道路6会社の車限令取締実施回数(実施・目標)を公表しています。

車両制限令とは?

車両制限令とは、道路法第47条第1項に基づき、道路の構造を守り、交通の危険を防ぐため、通行できる車両の制限(道路を通行できる車両の幅・高さ・重さ等)を定めた政令です。また、これを超える車両の通行には、道路管理者の許可が必要になります。残念ながら車両制限令違反は無くならず、道路を劣化させる要因となっていることから高速道路会社では車両制限令取り締まり回数の目標を定め取り締まりの徹底を図っています。

車限令取締実績と目標の増加

2023年10月現在、車両制限令の取り締まり実績と目標は以下のとおりです。

○ 2022年度:実績 8176件(前年度比12%増) 目標 7426件
○ 2023年度:目標 7836件
2022年度の取り締まり実績は、前年度比で12%増加しました。これは、道路交通法改正による過積載の罰則の強化や、高速道路での取り締まり強化の影響と考えられます。

車両制限令違反を防ぐためには?

車両制限令違反を防ぐためには、以下の点に注意することが重要です。

○ 運転前に、車両の幅、重量、高さ、長さ及び最小回転半径が制限値を超えていないか確認すること。
○ 特殊車両通行許可制度に基づく申請を行い、道路管理者から特殊車両通行許可証の交付を受けるか、特殊車両通行確認制度に基づく車両の登録を行い、国土交通大臣(指定登録確認機関)から特殊車両の通行に関する回答書の交付を受けた上で、これらの許可証又は回答書を車両に備え付けることで通行すること。
○ 積荷の適正化や積み込み前に荷物量を増やすことを避けること。
○ 運送事業者は、ドライバーに対して運行前に必要な情報を提供し、運行中にも適切な指導・監督を行うこと。
以上の点に留意することで、安全かつスムーズな運行で車両制限令違反を防ぐことができます。