「2024年問題」で4月から高速道トラック最高90キロへ!
2024年2月27日
政府は2月27日、車両総重量8トン以上の中型・大型トラックの高速道での最高速度を、現行の時速80キロから90キロに引き上げる政令を閣議決定しました。
人手不足が懸念される「2024年問題」に対応するため、トラック運転手の残業規制が強化される4月1日に施行されます。
速度上限緩和の背景
国内で初めて高速道路が開通した1963年以降、初めて大型トラックの速度規制が変更されます。物流業界からの要望があり、警察庁は昨年7月に有識者検討会を設置し、速度上限の緩和を議論してきました。
交通安全の確保が課題でしたが、検討会は同12月、トラックが既に最高速度を90キロに抑える速度抑制装置の装着を義務付けられており、高速道路での人身事故も減っていることなどから「交通の安全に大きな影響をもたらすとは考えられない」と結論付けられました。
なお、90キロ超への引き上げやトレーラーの最高速度(80キロ)の緩和は、車体の安全性能が担保されていないことなどから見送られました。