国土交通省は2023年2月2日、地方の高速道路で行っている「平日朝夕割引」制度の見直しに向け、新たな通勤割引を試行する方針を発表しました。

「平日朝夕割引」とは

「平日朝夕割引」とは、東京・大阪近郊の区間以外の対象高速道路で、平日の午前6～9時、午後5～8時に料金所を通過した全車種を対象に、1回100キロまでの利用料金を最大50％割引する制度です。「平日朝夕割引」 の目的は、並行する一般道路における通勤時間帯の渋滞緩和ですが、割引によって高速道路が渋滞するという課題が発生しており、高速道路と一般道の混雑のバランスに配慮した適正な料金設定を検討する必要があるという指摘もあります。

「フリータイム通勤パス割引」とは

「平日朝夕割引」の見直しにより今回新たに導入されるのは、ETC利用限定の「フリータイム通勤パス割引」です。「平日朝夕割引」と違い、曜日、時間帯を問わず、指定対象区間内を最大50％割引で利用することができます。希望する区間の20回分に相当する利用パスを10回分の料金で事前に購入し、20回を超えて利用した分も自動的に50％割引とされます。1日の利用は3回までで、区間内なら定期券のように途中のICでの乗降も可能です。
※法人向けのETCコーポレートカード・ETC法人カードは対象外です。

いつから？

2023年4月1日（土）から当面3か月の期間、石川県内の北陸自動車道で実施されます。その後、早ければ2024年度に全国への導入が検討されています。

法人カード・コーポレートカードは対象外

「フリータイム通勤パス割引」は個人のETCクレジットカード・ETCパーソナルカードが対象とされており、法人向けのETCコーポレートカード・ETC法人カードは対象外とされています。
組合から発行されるETCコーポレートカード・ETC法人カードも対象外となりますのでご注意ください。

＜引用：国交省 https://www.c-nexco.co.jp/images/news/5644/b3f22cb91100f9cef190eb046b4d48ca.pdf＞