車に貼られた「緑地に黄色い蝶々」のマークって?周囲のドライバーが絶対にしてはいけないNG行動

「緑地に黄色い蝶々」の正体は「聴覚障害者標識」
車のボディに貼るマークといえば「初心者マーク(若葉マーク)」や「高齢者マーク」が有名ですが、緑色の丸い背景に黄色い蝶が描かれた通称「ちょうちょマーク」をご存知でしょうか。このマークの正式名称は「聴覚障害者標識」といい、聴覚に障害のあるドライバーが運転していることを周囲に知らせるための重要なマークです。
2008年の道路交通法改正により導入され、補聴器を使用しても「10メートルの距離で90デシベルのクラクションの音が聞こえない」方が対象となります。対象となるドライバーが運転する際は、死角を減らす「ワイドミラー」や「補助ミラー」を装着し、車の前後両方にこのマークを貼り付けることが義務付けられています。
初心者マークなどと同様に表示義務があり、表示を怠った場合は免許条件違反として反則金4,000円(普通車)および違反点数1点が科される可能性があります。
このマークの車に対して絶対にやってはいけないこと
ちょうちょマークを貼り付けている車に対して、幅寄せや無理な割り込みを行うことは厳禁です。
聴覚障害のあるドライバーは、周囲からのクラクションの音が聞こえない、あるいは聞こえにくい状態にあるため、音による危険の認知が困難です。そのため、意図的に危険な幅寄せや割り込みを行うことは重大な事故につながる恐れがあります。
このような行為をした一般ドライバーには、道路交通法違反として違反点数1点、反則金6,000円(普通車の場合)が科せられます。
マークを見かけた際に周囲が配慮すべきポイント
聴覚障害者標識をつけた車を見かけた際は、相手が「音で危険を察知しにくい」という特性を理解し、思いやりのある運転を心がけることが大切です。
とくに「警笛鳴らせ」の標識がある山間部の道路や、見通しの悪い交差点・曲がり角、または相手の車が進路変更をしようとしている時、脇道から合流しようとしている時などは注意が必要です。
クラクションを鳴らして知らせるのではなく、自車の走行速度を緩めて余裕のある車間距離をしっかり確保したり、必要に応じて減速・徐行したりするなど、相手の動きを注視した安全な配慮が求められます。
まとめ
「緑地に黄色い蝶々」のマークは、聴覚に障害を持つドライバーが安全に運転し、周囲に配慮をお願いするための大切な「聴覚障害者標識」です。
まだ広く周知されていないマークかもしれませんが、この意味を正しく知っておくことで、いざという時に適切な対応を取ることができます。幅寄せや割り込みは絶対にしないというルールを守り、お互いの特性を理解し合って、すべての人が安心して運転できる交通環境を目指しましょう。
<引用:兵庫県警察
https://www.police.pref.hyogo.lg.jp/traffic/license/acq/tyoukaku/index.htm>