高速道路トンネル内のラジオ放送、今後は聴けない区間も NEXCO西日本が再放送設備の運用を順次休止

2025年11月13日

NEXCO西日本は、一部トンネルを除き高速道路トンネル内の「地上波ラジオ再放送設備」の運用を順次休止すると発表しました。

トンネル内でもラジオを聴ける仕組みとは

「地上波ラジオ再放送設備」は、放送電波が届かないトンネル内でもAM・FMラジオを受信できるよう、トンネル外で受信した電波を内部に再送信する仕組みです。
運転中のドライバーが情報を得やすくするほか、災害や事故時などにはラジオを通じて交通情報や避難誘導を伝えるなど、安全確保にも寄与してきました。

運用休止の背景に「ラジオ視聴の多様化」

NEXCO西日本によると、近年はスマートフォンやタブレットなどを通じて、インターネット経由でラジオを聴取できるアプリの利用が広がっています。こうした利用環境の変化を踏まえ、同社は「ラジオの楽しみ方が多様化している」として、一部を除くトンネルで再放送設備の運用を休止することを決定しました。
なお、同社が管理するトンネルでは携帯電話回線が利用できるため、今後はインターネットラジオアプリなどを通じた聴取を推奨しています。

一部区間では引き続き運用を継続

NEXCO西日本管轄のすべてのトンネルで運用が停止されるわけではなく、新名神高速道路の甲南IC~草津田上IC、高槻IC~川西IC、山陽自動車道の山陽IC~岡山IC、志和IC~広島JCTなど、一部区間では引き続き再放送設備の運用が継続される予定です。
また、短いトンネルやもともと再放送設備が設置されていない区間については、今回の運用休止による影響はないとしています。

(引用元:国土交通省より)

「道路トンネル非常用施設設置基準」に基づく位置づけ

国土交通省の「道路トンネル非常用施設設置基準」では、トンネル内のラジオ放送を走行中のドライバーに情報を提供するための設備として位置づけています。
この基準では、トンネルの規模や交通量に応じて「等級」が定められており、等級AAのトンネルでは原則として設置が義務付けられ、等級Aでは必要に応じて設置することとされています。

<道路トンネル非常用施設設置基準>

(引用元:国土交通省より)

今後の対応と利用者への呼びかけ

NEXCO西日本は、「お客さまにはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます」とコメントしており、今後も安全で快適な通行環境の提供に努めるとしています。
今回の対応は、通信インフラの発展やメディア利用の変化を反映したものであり、高速道路利用者の情報取得手段も新たな形へと移行しつつあるようです。

<引用:NEXCO西日本
https://corp.w-nexco.co.jp/newly/r7/1104h01/